ちこ、ちこ、ちこ、ちこ、しゅら。


客観性を欠いたつぶやき、等とはたった先ほど書いたばかりの事ですが、ブログとかmixiとかtwitterとか、今はつぶやきがインターネットに溢れている時代なのですねぇ。日々起きたことを、私の中のもやんを誰かに話したい衝動を、ほんのちょっとの時差だけでつぶやける。届けられる。そんな現象が改めてすごいこと。そしてその現象の作用の仕合いは私に何を齎して何処へ向かうのだろう。と、ありきたりな感想をまたもつぶやき、今書いているオーケストラと比べてみては、何とも。


オーケストラのスコアは本当に美しいです。音が美しいほど譜面も一層美しいです。武満の譜面になんて、心底惚れ惚れ。師の譜面に、誠実さ。クセナキスの譜面に鳥肌。そんな譜面らを介して実現する音楽は遠い遠い。時差が膨らんでくらくらする。でもそのもどかしさ不安定さこそが生む真剣、思いやり、生々しさ、豊穣。




ちこ、ちこ、ちこ、ちこ、



楽しい、苦しい、楽しい、苦しい、が不規則交互にやってきて、オーケストラは思ったよりも私にとって素敵な編成。時計、ちこ、鉛筆、しゅら、気の遠くなる混合拍子。その感覚が好きだ。一週間後二週間後に、好きだなんて言ってた自分を白い眼で見てしまう余裕の無さの恐怖を想像しても、好きだ。


何故か余裕のある今の私の具合に色んな意味での危機危険を察知しつつ、五線紙を縦に充実させてゆく作業自体が単純に楽しくてならない今の生理、また、そうとでも感じていないと乗り切れない強がり。に満ちている食道のあたり。


胴体に響きを!脊髄にリズムを!